冷泉荘幅広い活動の拠点として

幅広い活動の拠点として

冷泉荘はアパートを仕事や活動の拠点となる場に用途変更をした建物ですが、その用途は幅広いものです。オフィス、日本画や靴作りのアトリエ兼教室など、冷泉荘webページの現入居者一覧を見ると、その多様性に驚かれることでしょう。

冷泉荘幅広い活動の拠点として

名物管理人

その多様な入居者をコーディネートしているのが、名物管理人の杉山です。

冷泉荘事務局と管理人 幅広い活動の拠点として

日々の清掃から、建物としての情報発信まで行っています。それぞれが独立した入居者さんたちですが、杉山を接点に生まれるゆるやかなつながりが一つの魅力でもあります。

月刊冷泉荘

管理人の仕事として、Webをはじめ、広報誌「月刊冷泉荘」を発行するなど、建物として発信を行っており、ガイドブックに掲載され見学の方も訪れる観光地的な建物になっています。管理人の夢はサザエさんのオープニングに冷泉荘が登場すること、だそうです。

冷泉荘の歩み

築56年(2015年6月現在)の冷泉荘は、2003年頃まではスラムになりかけている老朽賃貸アパートでした。「このままではまちのお荷物になる」と一念発起し、ビルの再生が始まったのが2006年のことです。古い設備面に限界だったことから、事務所への用途変更を行い、住まいから活動の場へと生まれ変わることとなりました。とはいえ、ビルを使っていく中で安全である確信が持てなければ、取り壊す可能性があったため、2006年から2009年までは期間限定のプロジェクトとして、若きクリエイターたちが集まる場として運営されていました。

かつての冷泉荘

期間限定プロジェクトが終了した、2009年からは、まちに根差した建物となることを目標とした「リノベーションミュージアム冷泉荘」として再スタートを切りました。放置された建物はまちのお荷物になる、しかし、良い人々が集まる場ができればまちが活気付く。建物から得たその気づきが、まちへと意識が向かうきっかけとなりました。

その後、現在も掲げる「ひと・まち・文化を大切に思う」という基本理念が生まれ、共感してくれた入居者さんたちとの関係から、より一層建物を残していく意義を感じたのです。

実際に調査を行うと、耐震補強工事を行うことで建物の安全性を確保し寿命を延ばせることがわかりました。2011年に耐震補強工事を行いました。事務局には大きな耐震ブレースが入っているので、一度見に来ていただければ存在感を感じられるはずです。この工事により構造面をクリアすることができ、冷泉荘は築100年を目指す建物となったのです。
翌年の2012年には、福岡市より「都市景観賞 活動部門」をいただきました。「活動部門」というのが何より嬉しいことで、入居者さんをはじめ関わってくださったみなさん活動が評価された結果なのです。冷泉荘のような「活動」をより広めていくことにお意味があるのだと、実感することができました。

2015年現在は、年間2万人が訪れ、アジアからも多数が見学に訪れる開かれた建物となっています。自然とみなさんに関わってもらいながら、市民のみなさんとビルストック文化の懸け橋となる築100年のシンボル的な建物を目指して。冷泉荘の物語は、まだ始まったばかりです。

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